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2010年度連続講演

「表象としての『装い』」【全五回】

「装い」から人と社会を考える。


開催日
2011年01月15日 (土) 〜2011年02月05日 (土)
時間
13:30〜16:00(13:00開場) 
場所
第1会議室
主催
主催:
公益財団法人多摩市文化振興財団
募集内容
定員:
各回60名
参加費用:
【五回券】一般3000円 アテナ会員 2700円 【一回券】一般 700円 アテナ会員 630円


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 私たちの生活に欠かすことのできない「装い」。「装い」はもともと、人の身体を守る・飾る・隠すなどの役割を持ち、身分を社会に示す記号としても用いられてきました。現代には、多種多様な「装い」が存在し、それは一見、無秩序のように見えます。しかし、個々の「装い」は、それを纏う人のさまざまな要素が反映されて決定されています。
 例えば、「仕事着・私服・よそ行き」といった言葉があります。これは個人の「装い」が、その日・その場の社会と接する時の立場や心構え、これから向かう空間によって、意識的・無意識的に選択されていることを示しています。この他、「装い」にはその人の生きる文化・時代・年齢・経済的状況なども反映されています。一方、「襟を正す」や「勝負服」という言葉があるように「装い」は身に付ける者自身の心理に影響を与えるものでもあります。
 人と社会の関係を考える上で、さまざまな役割・背景を持つ「装い」という行為は、看過することが出来ない視点です。しかし、あまりに日常的な行為であるためか、その意義や歴史的経緯について顧みる機会は多くないのではないでしょうか。
 連続講演「表象としての『装い』」では、さまざまな分野の第一線でご活躍中の5人の講師を迎え、物理的にも心理的にも、身につける者と社会との間に位置する「装い」を視角に、人と社会を考えてみたいと思います。

●第1回 2011年1月15日(土)「装い」の明治維新 -服制という視角-
刑部芳則氏(中央大学文学部兼任講師)
内容:明治維新期の社会・制度の急速な近代化・西洋化により、「装い」も大きな変化を迎えた。旧来の武士の刀や公家の衣冠、新たな洋風の軍服・制服はその代表例である。こうした公的な場における「装い」の制度化は、身につける人々の社会的な位置付けを考えることでもあった。
 明治維新期の服制改革を通じて、日本人の洋服の受容と身分的表象としての「装い」機能を考える。

●第2回 2011年1月22日(土)隠す「装い」-ウェディング・ヴェールと花嫁-
講師:黒川祐子氏(大東文化大学外国語学部非常勤講師)
内容:「装い」の基本的な役割の一つに、身体を「隠す」という行為がある。私たちは服や下着で身体を隠すことを日常的に行っている。一方、特定の場面に限って、身体の一部が隠される場合がある。花嫁の装いとなるウェディングドレスのヴェールがそれである。なぜ、結婚式という場では、花嫁がヴェールをかぶるのか。古代から19世紀までの花嫁のかぶりものの歴史を、当時のファッション・ブックなどの描写に探ることにより、「装い」の機能の一つである隠すことの意味を考える。

●第3回 2011年1月23日(日)創られる「装い」-多様化する近代消費文化-
講師:神野由紀氏(関東学院大学人間環境学部教授)
内容:近代の消費社会では、新たな消費者を獲得するために、次々と新たな市場が開拓されていった。女性が「装う性」として注目を集め、百貨店などを中心に人為的に創られた流行を追い求めていく一方で、男性もまた「紳士」になるための装いが重要な関心事となっていく。さらに子どもについても、伝統的風習も利用しながら、新たな消費イベントを介して、特別な装いのための商品が過剰なまでに紹介されていく。こうした多様化した消費と、「装い」の関係を考える。

●第4回 2011年1月29日(土)「装い」と現代社会 -若者文化が映す世相-
講師:難波功士氏(関西学院大学社会学部教授)
内容:「装い」はその人の趣向・性向を外に示すものでもある。若者文化の中では、かつての「みゆき族」や「フーテン族」などの「○○族」、現代では「裏原系」や「渋谷系」などの 「○○系」と呼ばれる同系統の「装い」に身を包む集団が形成されることがある。これらは制度上の服装とは異なり、身につける者たちによって選択されるもので、彼らの「装い」は時代とともに変化しており、世相を示すひとつの要素である。
 若者たちの「装い」に表象される現代社会を考える。

●第5回 2011年2月5(土)「粧い」が映す社会の変遷-化粧する心と行動-
講師:平松隆円氏(国際日本文化研究センター講師・京都大学中核機関研究員)
内容:人々の姿を飾る「装い」の一つ「化粧」。一般的には、ファンデーションを乗せて口紅を点すといった、女性だけの文化というイメージが強い。しかし、その歴史や概念を考えると、化粧は他者に自分の見え方・見られ方を管理する「身だしなみ」の一部であり、歴史的にも現代的にも男女共通の文化である。  日本における現代までの化粧の変遷・事象から、それが映す社会と「装う」ことの社会・文化的意義とその心理を考える。


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