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岩波ホール発

白石加代子「百物語」シリーズ第三十二夜 ファイナル公演 


構成・演出:鴨下信一
出演:白石加代子

第九十八話 三島由紀夫「橋づくし」
第九十九話 泉鏡花「天守物語」


開催日
2014年07月04日 (金)
時間
18:30開場 19:00開演 
場所
小ホール
料金
アテナ  ¥4,000<前売完売>
一 般  ¥4,500<前売完売>
[全席指定] ※未就学児入場不可
チケット
取り扱い
主催
主催:
公益財団法人多摩市文化振興財団


photo
 思い出すのは岩波ホールの当時総支配人だった高野悦子さんに「百物語」の企画を最初にお持ちしたときのことです。「舞台の上は裸電球ひとつ。白石加代子が怖い話を九十九話朗読する」という百物語のイメージを静かに聞いていた高野さんは「岩波ホールは映画館ですから、映画以外はやらないんです」とおっしゃった。演劇専門の劇場と違って、設備の面でも、客席数でも条件にあわないでしょう、ということもあって岩波ホールでの上演を半ば諦めかけたとき、高野さんは何かを決意したように顔をお上げになって 「わかりました。あなたの為ならお貸ししましょう」と静かにおっしゃったのです。 はっとしました。何かが弾けたような瞬間でした。「ただし」と言葉は続きました。 「小さなホールだけれども、ハードルを下げないでください。片手間になるような感じにしないでほしいんです。1000円とか、安いお金でやらないように」 正直、心の中をのぞかれたような思いでした。
 当時私は劇団を出て、フリーになったばかりで、時間はたっぷりあるから何かしようとプロデューサーの笹部さんが勧めてくれた企画が「百物語」だったのです。「芝居で台詞を身体に入れるのと朗読は別物。読むのって難しいわよ、不得手だからダメ」って尻込みした私に笹部さんは「勉強会のつもりで。狭いところで気楽にやったらどうだろう」って。つまり、気軽に、片手間にやろうって感じだった。高野さんにはそういう邪(よこしま)な気持ちを見抜かれていたのかもしれないですね。
 その時から私は高野さんを裏切らないように精一杯やろうという気持ちで稽古に励みました。一人舞台だし、初めての試みで不安もいっぱいあったけれど、高野さんの「あなたのために」という言葉が私を支えてくれました。それは今日も変わっていません。
 第一夜の初日を迎えた岩波ホールの階段に蛇のとぐろのように入場を待つお客さまが列を作ってると聞いた時は本当に嬉しかった。白石加代子の「百物語」はあの瞬間スタートを切りました。高野さんの心意気とお客様の期待に応え、すばらしい作品の数々を紡いで行く、まさにその第一歩でした。
 今では「百物語」は私のホームグランドのような存在になりました。ここに帰ってくると安心すると同時に、常に成長のきっかけをくださる新しい挑戦と試練の場所でもあります。稽古前には、「これは絶対出来ない」と思っていても演出の鴨下信一さんが丁寧に演出してくださると思いがけない地点にたどり着くことが今までに何度もあり、自分でも知らなかった新しい扉が次々と目の前に現れるような、そんな感覚です。俳優としてこのような場所を持ち続けられることは本当に幸せなことだと思っています。

来年6月に上演するファイナル公演は、三島由紀夫さんの「橋づくし」と泉鏡花さんの「天守物語」に決まりました。ここまで支えてくださった皆様とあの時、道を示してくださった高野悦子さんに感謝しながら、集大成にふさわしい作品にしたいと思っています。是非劇場にお越しください。

                                  白石加代子
この公演は、京王
パスポートカード
のご利用で京王グ
ループ共通ポイン
トがつきます。

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